僕トク的なアレ

My Tips is here.

シェアハウスをやりたい人と住みたい人の食い違い。

テラスハウスがきっかけで"シェアハウス"と名前がついた「一つ屋根の下で複数の人間が共同生活するライフスタイル」も一般化し、だんだんと市民権も得ているようです。
最近では、住みたい人がいる一方でシェアハウスを運営したいという人もよく見かけるようになりました。
僕自身がシェアハウスに住んでいるので話を聞いたりすることもあるのですが、どうやら何処のシェアハウスも同じような立ち上げポイントで壁にぶつかっている模様。

「物件がみつからない。」「人が集まらない。」

シェアハウスは現在の建築法や不動産のルールがAirbnbなどのシェアリングサービスも含めレガシーな部分であり、火災が発生した場合はその責任者はどうするだとか面倒な事柄が、実は沢山あります。

ニーズは確実にあるので法改正も時間の問題となりつつあるようですが。sharepare.jp


さてさて、「物件がみつからない」方はさておき後者である「人が集まらない。」の問題は結構むずかしいみたいですね。
これは一言でまとめるならば"シェアハウスをやりたい人と住みたい人の意識の差がかけ離れている"ことが非常に大きいのではないかと思います。
シェアハウスは文字通り「共有する」ライフスタイルを提案している物件ですが、シェアするものは大きく分けて2つ。


・ハード:空間や家電などの物質的なもの
・ソフト:コンセプトやビジョンなどの本質的なもの

つまり何がいいたいかというと、シェアハウスを運営する側はコンセプトに共感し、ビジョンに向かって共に歩んでいける人を求めていることに対して、シェアハウスに住みたい人たちは、そんなものはどうでもよくシャワーが浴びれて布団の中で寝ることができる、ただの「安宿」としての機能以外は求めない。それ以上でも以下でもないというケースが本当に多いみたいです。

昨今のシェアハウス界隈ではダイエット目的用、起業用などの”コンセプト型シェアハウス”が流行っていますが、こういった具体的な目的ありきのシェアハウスではなく、もっと抽象的な物件だと上記の用に陥いりやすいみたいです。
そもそもな話、シェアハウス自体がサードプレイスとの兼ね合いも果たす事ができるのに、そんなソフトウェア的な欲求を求める傾向にある現代社会において、生活インフラとなりうる「家」というコミュニティに対してソフトウェアを重視する風潮がないのは何だか皮肉な感じもします。


導線設計からして、外部からシェアハウスに住もうとコンタクトを取る人は物件に困っている場合がほとんどなので、コンセプトやビジョンなんて知ったこっちゃないのは当然なのでしょうけれども。そう考えると仕方ないですよね。



話題になっているシェアハウスを今あらためて垣間みても、同じ共通項のあった人たちが「初期段階から」「ビジョンを明確にし」ともに住んでるようなので、ソフトウェアを重視するシェアハウスをやりたい場合は、似たような人を探すのがベストって感じですね。


シェアハウスの住人を流動的にしちゃうと、外部要因が強すぎてどうしても色がブレちゃいますよっていうお話でした。