個人経営のリサイクルショップで働いた感想。
リサイクル業やってる人の記事ってあまり見かけないですよね。
どこかでブログとかやっている人も居るんでしょうけど。
僕は2年半ほど、アルバイトでお世話になっていたリサイクルショップがあります。
地元の零細企業でほぼ個人商店みたいな所だったんですが、
そこで物を売買するための接客や交渉の基本的な考え方を叩き込まれました。(といってもまだまだですが。。。)
阿漕な商売と言われて
よく誤解されがちなんですが、リサイクル業って無料で引き取った物に値段付けて売ってる阿漕な商売だなんて言われることがあります。
常連さんのジョークや一見さんのクレーム問わず、これは本当によく言われました。
でも一度考えて欲しいのは、お客さんが持ってきた商品は一旦修理や掃除をするんですよ。
で、その9割はゴミに出すのと同じ感覚で持ってくるので埃まみれに泥まみれ。
ガスコンロなんて油まみれで半日以上掃除していた事があります。
その位、手間がかかるんですが結構、手間賃は掛かってるんですよね。
他にも商材の相場調べたりね。決して楽な訳ではなかったです。
リサイクルショップの旨み
ただ、やっぱり旨味がないかというと、そうではなくて。
未開封の訳アリ品だと横にスライドするだけで簡単に売れたり。
ゴミの山の中にお宝の骨董品があったり。
なんでもない雑貨を一山500円で買取したりするので、利益率はいいなと思いました。
誰でもできるのか?
しかし、誰でもできるかと言うとそういう訳ではないですね。
従業員の人間力・特にクロージング能力がないと継続は厳しいと思います。
僕のいた店の店長は営業力が本当に凄い事はもちろん、客を抱え込むのやクレームにも物怖じしない根性の持ち主(元々アウトローなグレーゾンギリギリの生活している人だったので相当怖い。笑)だったので彼の影響力は凄まじいものでした。
後、専門スキル的な物になりますが、骨董品や古美術も取り扱う場合、真贋見極めは必須です。
美術商とかやたらコミュ力高くて胡散臭い人が沢山いますからね。。。
正直、一朝一夕では敵いません。
セカストや生活倉庫なんかの大手になってくるとまた勝手は違うかもです。
基本的にあそこはネット上の情報でしか買取をしませんから、骨董品はせどりの巣窟だったのですが、近年は独自のノウハウ的なものを導入したそうで割と適正価格が付いています。(とはいえ、たまに大穴の話も聞きますけど。)
僕がいた店は、ほぼ個人の営業だったので超絶ブラックでした。
毎日10時間立ちっぱなし、休憩はご飯を食べる25分のみ。
休みは月に3日しかないことも良くあることでした。
出張買取も行っていたのですが、2人体制でほぼ全ての家具・家電を引き取るので2トントラックに満杯になる位の量を積み込むのも日常でした。
冷蔵庫や洗濯機位なら一人で運んだおかげでいい感じに筋肉が付きましたが、肉体労働のせいで布団の中に入る時に謎の激痛に襲われたりしました。
アップライトのピアノを二人で運んだのは良い思い出です。
おわりに
今考えれば自分もサラリーマン脳だったなーとも思いますが、色々な意味で普通じゃ味わえないような経験をさせてもらいました。
できない事をできる様にするから仕事なんだと言われたのも鮮明に覚えています。
本当に感謝しています。
また働きたいかどうかは別ですが。。。汗