レトリックってなに!?「図解アイデア入門」はクリエイティヴに必読の本。
レトリックって知ってますか?
「修辞法」と言って技巧的な文章表現よる、
比喩や暗喩などの、「言葉の言い換え」のことです。
広告を作っているデザイナーやコピーライターの方々は
クライアントから聞き出した、その広告対象の「伝えたいコト・モノ」を
レトリックを使って表現しています。
例えば、この広告。
これはIKEAのバレンタインデーキャンペーンに関する広告です。
IKEAと言えば、家具ですね。そしてバレンタインと言えば男女が親密になる日。
この広告は家具を擬人化という手法を使うことで、直感的に訴求することに成功しています。
Fedexという運送会社のプロモーションです。
トラック後部に競合他者のトラック写真をペイントする事で
他者よりも速く届ける、競合優位性をメタファー(暗喩)という技法で
コミュニケーションしています。
最後はこれ、食品会社がブランディングとして
生まれたときから、お客様と寄り添い、一緒に歩んでいきたい。
という想いをレオナルドダヴィンチの名作、「最後の晩餐」と対比させ
パロディ(引用)という手法を使い、「最初の晩餐」という名前を付けて
ユニークな広告を打ち出しました。
先日読んだ、「図解アイデア入門」は、そんなレトリックのハウツーを
14種類に体系化し、99種類のイラスト付き事例を交え、惜しみなく公開しています。
Amazon.co.jp: 図説 アイデア入門―言葉、ビジュアル、商品企画を生み出す14法則と99の見本: 狐塚 康己: 本
レトリックは言い換えると編集能力です。
広告関係者だけではなくロゴデザインやシナリオライティング、
今流行りの、インフォグラフィックスやピクトグラムにも流用できます。
もう今年も読書納めかと思ってましたが、最後の最後に良い本に出会えたと思います。